WIPE OUT
1999年05月16日 東京・後楽園ホール
観客動員数:2200人
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■ 第1試合 タッグマッチ30分1本勝負 |
植松寿絵
RIE
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vs |
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シュガー佐藤
永島千佳世
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×植松寿絵(14分28秒、回転足折り固め)シュガー佐藤○
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RIEの奮闘により、1本目から非常に濃い試合。
特にパワーボムを跳ね上げた永島を目にも止まらぬ早さでSTFに固めてどよめきを誘ったシーンでは、あわやの雰囲気も漂いました。
それでもシュガー&永島の鉄壁のタッグワークは崩せず。
最後は植松がシュガーに決めたレッグロールを永島がカット&アシストし、
シュガーが文章化出来ないぐらいの絶妙の動きで、逆にレッグロールに固めカウント3。
これには植松も何で自分が3つ取られたのかわからないといった様子。
シュガーはあの体躯でこういう柔らかい小技も出来るのが怖いところ。
最近は組む機会の減ったシュガー&永島組ですが、もっと表舞台に出てきていいチームです。
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■ 第2試合 タッグマッチ30分1本勝負 |
尾崎魔弓
下田美馬
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vs |
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広田さくら
沼尾マキエ
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○尾崎魔弓(15分19秒、ライガーボムからエビ固め)広田さくら×
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尾崎と下田にとっては「ウチらのペアはこういうカラーですよ」というのを広田をイジリつつ満天下にアピールした試合でした。
広田組も自分に流れを引き寄せようと抵抗を試みますが、2vs1で分が悪い展開が多く、勝機はなし。
完全にワンサイドでした。
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■ 第3試合 シングルマッチ30分1本勝負 |
×加藤園子 |
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vs |
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永島千佳世○ |
(14分34秒、フィッシャーマンズバスターから片エビ固め)
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加藤、髪をブルーに染めてイメチェン。
試合は定番の加藤奇襲からスタートするも、軍団抗争色の薄いじっくり型のレスリング。
永島の狙いはここ最近のシングルで見せる腕狙い1本。
一方の加藤はエプロンを利用してリング下からアームブリーカーのように足を殺すなど工夫を見せますが、足、腕、首と時間帯によって攻めるポイントがバラバラついてしまい、
最後まで腕狙いにこだわった永島が2発目のクーロンズゲートを空中で体を入れ替え、腕十字。
これは執念でエスケープされるものの、間髪いれず取っておきの“滞空”フィッシャーマンバスターを決めてフィニッシュ。
まるで“必殺技ってのはこうやって出すんだぜ”といわんばかりの説得力のある1発でした。
シングルで比べると加藤の雑さとの対比がくっきりでます。
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■ セミファイナル AAAWシングル選手権試合60分1本勝負 |
×長与千種 |
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vs |
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アジャ・コング○ |
(10分54秒、素手での裏拳から片エビ固め)
長与千種2度目の防衛失敗。アジャ・コング第4代王者
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アジャはノーガウンに灯油缶一つ。コスチュームは赤。
長与はGAEAジャージを羽織り、腰にベルト。
コスチュームはデビルから奪取した時の黄色とブルーベースのもの。
腕相撲のような力比べからグラウンドを経て、アジャが早い仕掛け。
長与を場外へ落とすや、トペ・スイシーダ、雪崩式ブレーンバスター、垂直ブレーンバスターと猛ラッシュ。
長与も鈍い音の響いた頭突きでアジャをリング下に叩き落し、プランチャ。更にお返しの雪崩式ブレーンバスターで反撃。
しかし、アジャはパワーボムをこらえ、ランニングスリー狙いも逆にコーナーで腕を極めるなどして、長与のボム系を完封すると怒涛の猛ラッシュ。
ダイビングエルボー、垂直ブレーンバスター、裏拳と勝負に出ますが、長与はいずれも足をガクガクさせながらも立ちあがりフォールを許さず。
逆に裏拳をスカしての飛びつきの裏十字(97年川崎の初対決のフィニッシュ)や、逆に裏拳を叩きこむなどして一発逆転を狙います。
勝負を分けたのはアジャの“死んだフリ”。
スックと立ちあがり不用意にコーナーに上った長与を裏拳で叩き落すや、コーナーに詰めて裏拳連打。
最後はグローブを外し、素手による裏拳を叩きこんで完璧な3カウント。
とにかく完敗。長与本人も認めるプロレス勝負での完敗。
でも、久々に“カッコ悪くてカッコイイ”長与千種を見せてもらいました。
やってやられてのカウント2の応酬ではありませんでしたが、10分ちょっとの中にプロレスのエッセンスがギュッと凝縮された、
タイトルマッチにふさわしい試合だったと思います。
試合後の長与の笑顔が印象的でした。
なお、SSUの決定により、ペナルティとして長与は以降の大会を強制謹慎欠場に。……ひどい。
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■ メインイベント タッグマッチ60分1本勝負 |
KAORU
山田敏代
里村明衣子
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vs |
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ライオネス飛鳥
三田英津子
シュガー佐藤
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○里村明衣子(24分10秒、デスバレーボムから片エビ固め)シュガー佐藤×
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好試合の連続とはいえ、GAEAvsSSUという構図で見ると、今大会はここまでGAEAが全敗。
第3、セミの正統派レスリングとは打って変わって凶器・セコンドの入り乱れる長丁場の乱戦となりましたが、飛鳥組の集中砲火を返しつづけた里村が、三田のシュガーへの椅子誤爆(底が抜けた!)からデスバレーを決めて、大逆転勝ち。
試合後、飛鳥は「これでやっと面白くなってきたな」
しかし、三田のチョップはつくづく乱戦向き。
GAEA側はアレに何度流れを寸断されたか…。
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