NEW ENERGY #
2001年9月02日 後楽園ホール
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第1試合 HS600トーナメント1回戦10分1本勝負 |
○里村 明衣子 |
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永島 千佳世× |
(7分42秒、デスバレーボムから片エビ固め)
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中島リングアナ・試合のポイント
ゴング前に永島が奇襲時間制限の中での戦いとあり、両選手早め早めの仕掛け。最後はフィッシャーマン2発をしのいだ里村が胴タックルの要領でグイッと担ぎ上げ、そこから空中でデスバレーに持ち変えてフィニッシュ。個人的にはもの凄く期待値の高い試合でしたが、残念ながらここ数年の2人の試合の中ではワーストに近い内容。次回の一騎打ちに期待!
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第2試合 HS600トーナメント1回戦10分1本勝負 |
○山田 敏代 |
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vs |
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KAORU× |
(0分22秒、エルボーカッターから片エビ固め)
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中島リングアナ・試合のポイント
ゴングと同時に山田がエルボーのラッシュ。ポリスが泡を食って入ろうとするも、セコンドのアジャがポリスをガッチリ阻止。エルボー連打で酔っ払いのようにフラフラとなったKAORUに、山田は腕をグリングリン回してトドメのカッター一閃!秒殺勝利に場内大歓声。KAORUはまったく何も出来ず!ちなみに山田は過去2度のハイスパートルールでも秒殺勝利をあげています。
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第3試合 HS600トーナメント1回戦10分1本勝負 |
×植松 寿絵 |
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vs |
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ダイナマイト・関西○ |
(グリーンフォールから片エビ固め)
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中島リングアナ・試合のポイント
植松は各種ヒザ攻撃を中心に動き回って勝負。逆に関西は打撃を受けながらもドッシリ構えてチャンス待ち。最後は打撃に耐えた関西がグリーンフォール1発でフィニッシュ。
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第4試合 HS600トーナメント1回戦10分1本勝負 |
-アジャ・コング |
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vs |
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尾崎 魔弓- |
(10分時間切れドロー両者失格) ※広田に変わり尾崎が出場
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中島リングアナ・試合のポイント
アジャ入場後、広田のテーマに乗って登場したのは試合予定のない尾崎!曰く「広田はこの試合には出ない。代わりに中山とやれって言ったら喜んで代わってくれたよ」だって。アナタのベルトの挑戦者を決めてるのに、何でアナタが出るの?
しかし、アジャはここで尾崎を潰せばタイトル挑戦の近道と解釈し、了承。尾崎仕切りになってからストレスのたまっていたアジャは、ここぞとばかりに大暴れ。とにかく打撃の当たりがキツイ!ところがアジャペースも、尾崎の粘りに残り時間は刻一刻。焦るアジャは終了間際、裏拳をヒットさせるもカウントは2。無理やり引きずり起こしてもう一発狙うも、ヘロヘロ状態の尾崎は立ち上がれず、無情のタイムアップ。
規定による両者失格のコールに落胆の色を見せるアジャ。そして尾崎は小馬鹿にするようにピョンと立ち上がり、笑顔でスキップ!終盤のヘロヘロは三味線。ハナから嫌がらせのドロー狙いだったってことですか。
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第5試合 HS600トーナメント準決勝10分1本勝負 |
○里村 明衣子 |
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vs |
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山田 敏代× |
(3分39秒、フロントネックロック)
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中島リングアナ・試合のポイント
ハイスパートルールは、“10分しかないから速攻勝負狙い”と考えがちですが、“10分間を有効に使って勝つ”というのもまた1つの戦略。この試合で山田が取ったのは恐らく後者の戦略で、前半は執拗なローを積み重ねて後半に勝負の腹積もりだったのでは。しかし、試合は里村の意表を突いたフロントネックロックで3分台で決着。序盤に見せた“開脚ペッタリ避け”も意表突きすぎ。
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第6試合 HHH2冠王者決定戦30分1本勝負 |
×広田 さくら |
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vs |
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中山 香里○ |
(3分49秒、変形逆エビ固め) ※中山39代王者
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中島リングアナ・試合のポイント
てっきりアジャ戦だと思っていた広田は、コスプレからテーマ曲まで、久々のさくらコング。スクリーンも休憩時間に急遽収録したため、いっぱいいっぱいでオチはなし。それでも、HHHベルトだけはしっかり修理(真ん中で新旧半々になった新デザイン)してあり、試合は2冠王座決定戦に。アジャのテーマ曲が鳴ると、広田より先に反対コーナーから本物が登場し、仁王立ち。さくら、恐縮かつ傲慢な態度を取り、本物に怒られる。試合はリバース逆エビ固め…いや、これじゃエビ固めか。えーと…変形逆エビ固めで中山が勝利。中山、史上初の38・39代連続王者に。しかもベルトをお持ち帰り。今後は防衛戦ロードに突入?
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メインイベント HS600トーナメント決勝戦時間無制限1本勝負 |
○里村 明衣子 |
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vs |
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ダイナマイト・関西× |
(6分02秒、オーバーヘッドキックから片エビ固め)
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中島リングアナ・試合のポイント
今年3度目のシングル戦は関西が山田から引き継ぐように序盤は里村の足にロー。スプラッシュを返されると、久々のダイハードの体勢に入るも、これは不発。最後はオーバーヘッド連打で里村が勝利し、トーナメント優勝。これでKAORUとの決定戦が決定。
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特別試合 AAAWシングル王者次期挑戦者決定戦60分1本勝負 |
×里村 明衣子 |
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vs |
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KAORU○ |
(5分38秒、エクスカリバーから片エビ固め)
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中島リングアナ・試合のポイント
ところがここで、本部席に陣取っていた尾崎がマイク「里村、優勝おめでとう。でも私はせっかちなんでね。今!ここで!KAORUと決定戦やってくれ」。観客は「エェーッ!」尾崎曰く「決定戦をやるとは言ったが、いつやるかまでは言ってない(試合後コメント)」……汚ねぇ。そして1回戦でとっとと消え、インターバル十分のKAORUはリングインすると笑顔で腕をグルグル回し、必要以上に余力をアピール。かくして、不平等なシングル王座挑戦者決定戦が強行スタート。この日4試合目の里村は蹴りを出すも、失笑がもれるほど疲弊。それでも火事場のクソ力とばかり、勝負と見るやKAORUにデスバレー!更には98年3月の広田戦、4月の加藤戦で2度だけ見せた、腕をロックしての変形デスバレー!KAORUはこれを返すも余裕は失せ、逆にエクスカリバーの乱れ打ち。アッパーを挟み、その数、実に6発。驚異の粘りで返し続けた里村も最後の一発でついに沈没し、これにてAAAWシングル次期挑戦者はKAORUの手に。
更に試合後もD-FIXは余力ゼロの里村に攻撃。永島・植松が救出に入り、里村を場外に出して広田に運ばせるも、D-FIXは今度はその永島と植松を3vs2でフクロに。場内がいやーな感じのムードになると、ここで本部席に座っていた長与が椅子を手にリングへ!そして観客の声援をバックにまずはポリスに一撃!更に尾崎&KAORUに詰め寄るも…ニヤリとするやキビスを返し、永島と植松を椅子で殴打!?更に…尾崎と握手!!ここでアジャが登場し、尾崎にラリアット一閃&逆襲宣言。長与に対しては「そうきましたか。こっからは頭の勝負だな」。
尾崎&KAORUと長与は改めて握手。植松&永島は怒気もあらわに退場。関西は唖然。一人だけ結託を知らなかった(と思われる)ポリスは憮然。観客の反応は…様々。
試合後の長与はコメントなし。現段階でハッキリしているのは、D-FIXとの共闘の意思のみ。とにかく次の後楽園を見てみないことにはわかりませんが、重要なのは他のレスラーが長与のアクションを自分なりにどう消化するかということ。そのアンサー次第で長与のスタンスもおのずと見えてくるような気がします。
ちなみにD-FIXはコメントあり。KAORU曰く「尾崎とは仲間だから、当分タイトル挑戦しなーい。」…なんだったんだ、このトーナメント……。
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