2003年06月22日 愛知・昭和スポーツセンター
|
|
■ 第1試合 シングルマッチ30分1本勝負 |
×植松寿絵 |
|
vs |
|
輝優優○ |
(13分41秒、ヒザ蹴りから片エビ固め)
|
|
前回の名古屋でも対戦した植松と輝。対戦回数を重ねたことで、試合は裏を読み合う展開に。植松はいつもより早いテンポでスープレックスを放ち、輝のペースを乱しにかかるが、輝も強烈なエルボーで応戦。最後は輝のエルボーをブリッジでかわした植松がそのまま丸め込もうとしたところを、輝がヒザをブチ込み、カウント3。
|
|
■ 第2試合 シングルマッチ30分1本勝負 |
×広田さくら |
|
vs |
|
尾崎魔弓○ |
(10分08秒、シャイニングヤクザから片エビ固め)
|
|
梅雨時に引っ掛け、広田はテルテル坊主に扮して登場。しかし、怪奇派レスラーを彷彿させるその異形の佇まいに、子供は逃げ惑い、地元凱旋にも関わらず、館内からは「気持ち悪〜い」の声が。
坊主は凶器として傘を取り出すも、柄がロープに引っかかってしまうというアクシデントに見舞われ劣勢に。それでも尾崎のゲバ棒を奪うと、背中に突きたて、火を起こすかのようにキリキリ回したり、自ら目隠しをしてスイカ割りを開催したりと、反撃。終盤には藤波ばりの首固め連発や、尾崎にマントをスッポリかぶせての回転エビ固めなどであわやのシーンを作るが、最後はマントが絡まったところを助走なしの“その場”シャイニングヤクザでカチあげられ、フィニッシュ。
拘束衣のように腕をマントの内側にしまったまま戦い抜いたテルテル坊主。それは一見、単なるおふざけに見えつつも、その実、“手を使わなくてもプロレスは出来るのか?”という壮大かつ深遠なる実験精神に基づいたコスプレだったのだとか。ホント?
|
|
■ 第3試合 タッグマッチ30分1本勝負 |
×永島千佳世
カルロス天野
|
|
vs |
|
デビル雅美
長与千種○
|
(14分24秒、ラ・マヒストラル)
|
|
奇襲でデビルと長与を場外に落とした永島と天野は、リング上から見下して観客に勝ち名乗り。このあたりの精神的な主導権の奪い合いは面白いところ。
天野をコーナーに詰めた長与は強烈な逆水平を連発。天野はヘッドバットで長与を退散させるも、デビルは逆にヘッドバットで天野を蹴散らす。
試合の軸となったのは、永島の回転技を起点にした攻防。長与はカウンターのワンハンドバックブリーカーで永島の動きを止めると、更にペンデュラム式→ストマックバスターと畳み込み、表から裏から永島の体をヒザの上に叩きつける。デビルは上空で回転してからのブルドッキングを読み切り、アトミックドロップで撃墜。
一方、永島は久々に新型の12モンキースを披露。コーナーに自ら逆さ吊りになり、背を向けた長与をフルネルソン風に絞り上げると、続けてデビルもタランチュラで絡め取る。
最後もやはり永島の回転技から。相手をコルバタ風にグルグル振り回してから、バックに回ってスクールボーイを仕掛ける永島のムーブを見切った長与は、流れに逆らわずに体を追っ付けると、何とそのままラ・マヒストラル。意表を突いた切り返しで3カウントを奪い、ニヤリ。天野は何やってんだとばかり、永島の胸を小突いて退場。
|
|
■ セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負 |
ライオネス飛鳥
×山田敏代
|
|
vs |
|
尾崎魔弓
KAORU○
|
(13分00秒、エクスカリバーからエビ固め)
|
|
相変わらず山田の腕に狙いを定め試合を進める尾崎&KAORU。中盤から乱戦に持ち込み、619→シャイニングヤクザ→エクスカリバーの必勝パターンを決めるも、飛鳥はカウント2でクリア。最後はポリスも交えリング上が入り乱れる中、ロープ際で強引にエクスカリバーを決めたKAORUが、サードロープに足を掛けるズルっ子フォールで山田からピン。スタコラ逃げるD-FIXを捕まえた飛鳥は、尾崎にタワーハッカーを決めて溜飲を下げるも後の祭り。
|
|
■ メインイベント タッグマッチ60分1本勝負 |
×里村明衣子
浜田文子
|
|
vs |
|
アジャ・コング
ダイナマイト・関西○
|
(15分15秒、スプラッシュマウンテンからエビ固め)
|
|
序盤、里村は独特の構えから牽制のキック。関西はその蹴り足を取るや、里村の頭をムンズと掴み、とんでもない高さからブレーンクロースラム一閃!この超強力な一発を合図にアジャ組の破壊ショーがスタート。キックやらエルボーやら場外戦やらで里村組をおもちゃのように蹴散らす。中盤からは里村組も打撃で真っ向反撃。文子が関西との強烈なエルボー合戦の末、トラースキックで打ち勝ち、里村もドテッ腹へのソバットやハイキックで追撃。しかし、恐るべき打たれ強さを見せるこの日の関西は、フラつきながらもハイキックで里村を吹っ飛ばし、里村の蹴り足を掴むとスタンドの裏アキレスへ。そしてカットに入った文子がスピンキックを叩き込んでも…離さない!もう一発打ち込んでも…離さない!逆に裏アキレスを決められた里村のドテっ腹をアジャが蹴り上げ、里村は悶絶。最後は豪快なスプラッシュマウンテンを決めて完勝。
自らの自覚か、里村たちによる誘発か?いずれにしろ“強い関西”の覚醒が単発でないとしたら、平成世代にとっては、やっかいこのうえないこと間違いなし。
このアジャ&関西組は次回京都大会でもメインに登場。更に長与は文子と久々に正面対峙。そして翌日大阪では、シングルバウト×3がラインナップ。両大会ともにお見逃しなく!
|
|